
6月15日、米上院は連邦取引委員会(FTC)の委員長に、バイデン大統領が指名したコロンビア大学法科大学院のリナ・カーン准教授を承認しました
カーン氏は独占禁止法の専門家で、大手IT企業に対する厳しい批評で知られており、「アマゾンキラー」の異名で知られています
カーン氏は学生だった2017年にアマゾンに関する論文を発表して脚光を浴びるようになりました
この中で同氏はアマゾンを有害な独占企業だと位置付け、米国の独禁法執行のあり方を考え直さなければないと痛烈に批判しています
カーン氏は企業が販売データを活用してサードパーティの販売者と競争するなど、Amazonがストアを通じて収集したデータを使用する方法についての最も大きな批評家の1人です
カーン氏の選出により、米国における分散型システムや「Web 3.0」を構築するビジネスなど、新しい種類のテクノロジービジネスに大きな市場機会を生み出す可能性があります
Web3.0構想への足枷
現在、アメリカ含む全世界で、急速な成長を遂げているテクノロジー業界を真剣に再形成する法整備が必要とされています
これは、既存のビックデータ活用法ではインターネットに顧客を閉じ込め、囲い込むようにして情報と金が大手IT企業(GAFAなど)に一極集中する構造となっているからです
Web3.0の成功には自由に解き放たれた情報の市場が成長しにくくなっている土壌に大きな土壌改善を必要としているからです
カーン氏の就任は新しい種類のデータ独占を構築することを可能にした監視経済を解き放つためのステップだと考えられます
その巻き戻しは、人々が個人データとプライバシーのある程度の制御を取り戻すのに役立ちます
同様に重要なのは、カーンの議題の独占禁止法の要素が、プライバシーを保護するデータ構造とビジネスモデルの実験を含む斬新なアイデアを追求する小規模な新興企業のためのより多くのスペースを生み出す可能性があることです
(引用)
https://www.coindesk.com/bidens-ftc-chair-lina-khan-web-3-0-ally
https://www.bloomberg.com/news/articles/2021-06-15/big-tech-antagonist-khan-confirmed-by-senate-to-ftc-seat