
本日21日、サム・バンクマン-フリード(Sam Bankman-Fried)氏率いる米仮想通貨取引所FTXは、9億ドル(約1000億円)規模のシリーズBの資金調達を終えたと発表しました
この額は仮想通貨業界において過去最大の資金調達額であり、この結果を受け同社の評価額は180億ドル(約2兆円)となりました
※ちなみに仮想通貨取引所の以前の最大調達額は、今年5月のCircleの4億4000万ドル(約484億円)の調達でした
同社の発表によると、取引所の9億ドルのシリーズBラウンドには、ソフトバンクグループやセコイア・キャピタル(Sequoia Capital)、Ribbit Capital、仮想通貨取引サービスを手がけるパラダイム(Paradigm)など、60以上の投資家が参加したとされています
近頃は広告宣伝にも熱心に取り組んでおり、米プロバスケットリーグ(NBA)のマイアミヒートとの数百万ドルのスポンサー契約からメジャーリーグベースボールとの提携まで、FTXは仮想通貨に興味がある人に売り込むために、大きく取組んでいます
この資金調達の結果は、ビットコインの最近の3万ドルを下回る下落が、ベンチャーキャピタルが4月に時価総額約860億ドルで公開されたコインベースに次ぐ支援するための勢いが止まっていないことを意味していると考えられます
「それは長いプロセスでしたが結局のところ、重要なのはFTXが何であり、どこに向かっているのかについて話す機会を得ることでした」
とBankman-Friedはコメントしています
彼は、資金は「世界的にも米国においても」新製品の開発に使われるだろうと続けて語りました
シリーズBとは?
米国で誕生した資金調達の仕組みの一つです
プロダクト(商品・サービス)やビジネスモデルがある程度確立しつつあるミドルステージの段階で行われることが多いです
シリーズB(Series B)は、スタートアップ企業(ベンチャー企業)において、シリーズAに続く資金調達をいいます
シリーズBの位置づけ
一般に急成長を目指すベンチャー企業の場合、資金調達が大きなカギとなり、主な段階(ラウンド)には、シードラウンド、シリーズA、シリーズB、シリーズCなどがあり、順調に成長できなければ、次のラウンドには辿りつけません
シリーズを追うごとにA→Cより高額な資金調達が可能となり、最終的にはIPO(新規株式公開)を目的に行われることが多いです
特にシリーズAの次のラウンドで、IPO(新規株式公開)に本格的に向かうための資金調達と位置づけられる「シリーズB」は、ハードルとしてかなり高いとされています
引用
https://www.coindesk.com/ftx-valued-at-18b-in-massive-900m-series-b
https://www.ifinance.ne.jp/glossary/account/acc259.html