
数年前に市場を騒がしたマカフィー砲の歴史をなぞる様に今回はスペースXやテスラのCEOであり世界一の大富豪のイーロンマスク氏がビットコイン(BTC)を急騰させました
その背景には何があったのかを解説します!
まずイーロンマスク氏はツイッターのプロフィール欄を「#bitcoin」へと変更を行いました
これが引き金となりビットコイン(BTC)は対円相場で334万円から、一時387万円まで高騰する結果となりました
4400万人を超えるフォロワーを持つ同氏の影響力は非常に大きく、投資家を含む仮想通貨購買層をビットコイン(BTC)の買い入れに走らせました
ビットコイン急騰までの流れ
イーロンマスク砲が炸裂し、ビットコイン(BTC)への注目が集まり、価格を高騰させるまでの大まかな流れはこうです
1、個人投資家によるヘッジファンドの攻撃
これはアメリカの証券サービスであるロビンフットのアプリ利用者、通称「ロビンフッター」が引き起こしました

人気SNSのレディット(Reddit)で個人投資家が結託しヘッジファンドに攻撃を行なっています
ヘッジファンドとは、金融派生商品など複数の金融商品に分散化させて、高い運用収益を得ようとする代替投資の一つのことを指します
ターゲットとなる特定銘柄の株の空売りを明言しているヘッジファンドに損失を出させるためにロビンフッターがオプション取引による「買う権利」の購入を呼びかけます
結果としてヘッジファンドは個人投資家の攻撃により、損切りを余儀なくされます
これによる損失は数千億円とも推測されます
2、ロビンフットの規制
上記のヘッジファンドへの攻撃が問題視されロビンフッターへの規制がかかります
それは投資アプリのロビンフットによる購入制限です
購入制限を行われたことにより、ロビンフッターの攻撃の矛先は規制のない仮想通貨に向きました

3、仮想通貨への攻撃
この攻撃は51%攻撃や取引所などでのハッキングではなく、特定の仮想通貨の空売りに対しての攻撃です
その銘柄となったのが「Dogecoin(DOGE)」です

Dogecoin(DOGE)の購入を煽られた大衆はDogecoin(DOGE)に注目し、購入層が増えレートが上がります
実はこの攻撃前にはイーロンマスク氏がDogecoin(DOGE)を連想させる画像のツイートを行っていました

ロビンフッターの活動の結果としてDogecoin(DOGE)のレートは24時間で4倍近く上昇し、仮想通貨時価総額のトップ10入りを果たしました
現在の時価総額ランキングは7位となっています

しかし、株式と同様に取引に規制が入ったことにより攻撃は落ち着きました
規制の要因を世界的な大手取引所「Binance」のCEOはこう話しています
「取引の注文急増によってドージコインのアドレスが枯渇しそうになってしまった」
4、イーロンマスク氏のツイッター
ここに表題のイーロンマスク砲が炸裂します
Dogecoin(DOGE)などを匂わせるツイートを行っていた同氏がアカウント情報に「#bitcoin」と変更を加えたことによりビットコイン(BTC)の価格は15分間で+15%の上昇と歴史的な推移が起きました


イーロンマスク氏も仮想通貨の一投資家としてビットコイン(BTC)を支持していますが、ここでこのような値動きを起こしてしまったことで、ヘッジファンドとは関係のない通常の投資家や取引所などにも大きな損害を与えてしまう結果となりました
ビットコイン(BTC)を既に保有していた方々には非常にいいニュースであったと思います