株や為替取引、仮想通貨の取引の値動きの予測において非常に重要となる「テクニカル分析」を始める為の初心者用記事です
テクニカル分析の指標は、それを組み合わせることで投資の確度を高めることができると言われています
しかし、膨大な数の指標を理解し全体像を把握するのは初心者・中級者トレーダーにとって非常に敷居が高いものとなっています
この記事では基本的なテクニカル分析の概要を紹介し、大まかな全体像が掴みやすい様、解説をしていきます
テクニカル分析とは
投資を行い利益を得る方法として基本的なことは、現在より未来の金額が「上がっている」か「下がっている」のどちらかを予想する事です
それを1分から1日程度の短期で行うか数ヶ月〜年の長期で行うかによって手法は大きく2つに分類されます
ファンダメンタル分析は、その国や会社などの団体の業績・今後のロードマップなどを参考にし投資対象の本質的な価値について情報収集を行う、長期間に渡った投資となります
テクニカル分析は、業績や本質的な価値などにとらわれず価格の推移や取引高などを参考にし短期間での取引で利益を出す手法となります
- チャート表示形式
- 分析指標(Indicators)
- [ASI] Accumulative Swing Index
- [AD] Advance/Decline
- [ALMA] Arnaud Legoux Moving Average
- Aroon
- [ADX] Average Directional Index
- [AP] Average Price
- [ATR] Average True Range
- [AO] Awesome Oscillator
- [BOP] Balance of Power
- [BB] Bollinger Bands
- [BB %B] Bollinger Bands %B
- [BBW] Bollinger Bands Width
- [CV] Chaikin Volatility
- [CKS] Chande Kroll Stop
- [CMO] Chande Momentum Oscillator
- Chop Zone
- [CHOP] Choppiness Index
- [CCI] Commodity Channel Index
- [CRSI] Connors RSI
- [CC] Coppock Curve
- Correlation – Log
- [CC] Correlation Coefficient
- [DPO] Detrended Price Oscillator
- [DMI] Directional Movement
- [DC] Donchian Channels
- [DEMA] Double EMA
- EMA Cross
- Envelopes
- Fisher Transform
- [GMMA] Guppy Multiple Moving Average
- [HV] Historical Volatility
- [HMA] Hull Moving Average
- [ICH] Ichimoku Cloud
- [KC] Keltner Channels
- [KST] Know Sure Thing
- [LSMA] Least Squares Moving Average
- [LRC] Linear Regression Curve
- [LRS] Linear Regression Slope
- MA Cross
- MA With EMA Cross
- MACD
- [MJR] Majority Rule
- Mass Index
- McGinley Dynamic
- Median Price
- [Mom] Momentum
- [MFI] Money Flow Index
- [MA] Moving Average
- Moving Average Adaptive
- [MAC] Moving Average Channel
- Moving Average Double
- [EMA]Moving Average Exponential
- Moving Average Hamming
- Moving Average Modified
- Moving Average Multiple
- Moving Average Triple
- Moving Average Weighted
- Parabolic SAR
- Pivot Points Standard
- [PC] Price Channel
- [PPO] Price Oscillator
- [ROC] Rate Of Change
- Ratio
- [RSI] Relative Strength Index
- [RVGI] Relative Vigor Index
- [RVI] Relative Volatility Index
- [SMIIO] SMI Ergodic Indicator/Oscillator
- [SMMA] Smoothed Moving Average
- Spread
- [SD] Standard Deviation
- Standard Error
- Standard Error Bands
- [Stoch] Stochastic
- [Stoch] Stochastic RSI
- SuperTrend
- [TSI] Trend Strength Index
- [TEMA] Triple EMA
- TRIX
- True Strength Indicator
- Typical Price
- Ultimate Oscillator
- Volatility Close-to-Close
- [VIX] Volatility Index
- Volatility O-H-L-C
- Volatility Zero Trend Close-to-Close
- [VI] Vortex Indicator
- Williams %R
- Williams Alligator
- Williams Fractal
- Zig Zag
チャート表示形式
チャートとは図や表の事を指し、価格の推移を視覚的に理解しやすい形で表示させたものです
これにも複数の表示方法があるため紹介します
本記事では、赤色が「陰線(下落)」、緑色が「陽線(上昇)」を表しています
Bar
バーチャートは、トレンドの強弱や相場が上がり傾向・下がり傾向のどちらに向いているのかを判断するための時系列チャートとなっています。バーの上下は高値と安値を表し、各枝は始値と終値を指しています。

CnadleStick
ローソク足チャートは最もメジャーなチャート表示方式です。バーチャートと同様にトレンドの強弱や相場の傾向を判断できる時系列チャートとなっています。太い線(実態)は始値と終値を指し、ヒゲと呼ばれる上下の線は高値と安値を示しています

Line
ラインチャートは最もシンプルなチャートの表示形式となっています。価格の推移だけを線グラフで表しているため、大まかなトレンドの傾向をひと目で判別することが可能です。

Area
エリアチャートとは面グラフの事を指しています。2つ以上のチャートを比較し、色なテクスチャで分類することができます。基本的な要素はラインチャート(折れ線グラフ)と同様のものです。

Heikin Ashi
平均足チャートは、トレンドの流れを確認するのに適したチャートです。始値・終値・高値・安値の4つの要素を平均化して表しているため、陰線(赤)と陽線(緑)に規則性があるのが特徴です。

Hollow Candles
中空ローソク足はローソク足と類似したチャートとなっています。前の足の終値よりも現在足の終値が高ければ陽線(緑)・低ければ陰線(赤)となります。また、現在足の始値よりも終値が高ければ中空(塗りつぶし無し)・終値が安ければ塗りつぶしとなる表示方式となります。

Baseline
ベースラインチャートでは、表示している期間中の価格の高値と安値の50%を基準に判断します。50%より上振れている場合は緑、下ぶれている場合は赤色で表示され、現在の価格が水準に対して高いのか安いのかを見ることができます。

分析指標(Indicators)
テクニカル分析では、チャート表示以外に様々な指標を用いて未来の価格を予想します
トレーダーによって利用する指標とその組み合わせ方は天文学的な数になりますが、使い易いものを組み合わせる参考にしてください
チャート画像にはローソク足を用いています
[ASI] Accumulative Swing Index
ASIは過去の最高値・最安値をチャートから分析し、市場の適正価格(突発的な価格の乱れを除いた価格)を表示します。ASIの基準は0であり、「+」の値が大きいほど上昇傾向にあり、「-」の値が大きいほど下落傾向にあると判断できます。

[AD] Advance/Decline
アドバンス・デクライン(AD)ラインは期間中に上昇した銘柄と下落した銘柄を併せたものを表示させる指標です。基本的には指数の上昇時にADラインは上昇傾向にあり、指数の下落時にはADラインも下落傾向にあることが多くあります。

[ALMA] Arnaud Legoux Moving Average
青のラインです。アルノー移動平均線(ALMA)は反応速度が速く、ダマシに強いという特徴を持ったテクニカル指標です。EMA(移動平均線)やパラボリックなどの組み合わせや、期間の異なるALMAを複数利用して確度を上げる手法が海外では人気となっています。

Aroon
アルーンインジケーターはトレンド転換を見極める指標として利用されています。AroonUP(橙)が下から上抜けたとき・Aroon down(青)が50%を割った時に「買い」となり、Aroon Downが下から上抜けたとき・AroonUPが50%を割った時が「売り」のシグナルとなります。

[ADX] Average Directional Index
ADXは反転時点においてトレンドの転換・終了を示しています。ADXの上昇中はトレンドが継続、下降中はトレンドレスの状態です。トレンドの開始は上向きに変化したタイミング、トレンドの終了は下向きに変化したタイミングとなります。DMIと組み合わせて利用されることが多いです。

[AP] Average Price
図の青のラインです。アベレージプライス(AP)はチャートにおける取引時の平均額を表す指標となっています。

[ATR] Average True Range
ATRは、ボラティリティ(変動率)を確認するときに利用される指標です。ATRが上昇すればボラティリティの上昇を意味し、下落もそれに準じます。ボラティリティの大きさはトレンド時の勢いの強さであるため、価格変動の大きさを判断できます。

[AO] Awesome Oscillator
オーサムオシレーターは、トレンドの勢いや転換点、強弱を判断するのに利用される指標です。表は0を起点として、一つ前より上昇で「緑」、下落で「赤」の表示となります。相場の上昇時は0のラインを上抜け、下落時は下抜けます。

[BOP] Balance of Power
直訳すると「勢力均衡」となり、相場の強度を判断するために用いられるテクニカル分析です。値は±1で表され、1に近いほど相場の勢いは強く、-1に近いほど相場の勢いが弱いと判断できます。これは四本値(高値・安値・始値・終値)を基準に算出されます。

[BB] Bollinger Bands
ボリンジャーバンドはテクニカル分析において最もメジャーなものの一つです。標準偏差の考え方を応用し、価格変動は移動平均線に収束するという仮定から、価格変動が±1σ以内である確率は68.27%、±2σ以内である確率は95.45%、±3σ以内である確率は99.73%としたものです。

[BB %B] Bollinger Bands %B
ボリンジャーバンド %Bはボリンジャーバンドで定めた±Xσの値に収まっているかを数値的に判別することが可能です。+Xσを超えている場合の数値は100を上回り、-Xσの値を下回っている場合の数値は0以下となります。

[BBW] Bollinger Bands Width
ボリンジャー バンド幅インジケーター(BBW)は、ボリンジャーバンドから派生したテクニカル指標となっています。ボリンジャーバンドにおけるアッバーバンド(+σ)とロワーバンド(-σ)の差を出力します。この幅が大きければ±σの値に収束する可能性が上がり。狭ければ上振れ(or下振れ)る可能性が高まります。

[CV] Chaikin Volatility
チャイキンボラティリティは、高値と安値の差分を比較することによりボラティリティを測定している指標となります。指標は-100~100までの数値で表され、マイナスの値が大きいほどボラティリティの値が低いことを指し、100に近づくほどボラティリティの値が大きいことを表しています。

[CKS] Chande Kroll Stop
シャンデクロールストップはATRを元にしたテクニカル分析の指標です。ATRでは売買のシグナルが不透明な為、これを用います。2本の線をローソク足が上回った地点を買い(ロングポジション)のシグナルとし、2本の線がローソク足を下回った時点を売り(ロングポジション)のシグナルとしています。

[CMO] Chande Momentum Oscillator
シャンデモメンタムオシレーターは、銘柄の相場の勢いを判断するテクニカル指標となります。前10日、20日、25日のデータから分析するのが一般的です。±100の間でグラフが推移し、50以上で買われ過ぎ、-50以下で売られ過ぎと判断することができます。

Chop Zone
トレンドを色相で表示するテクニカル分析の指標です。上昇トレンド時は緑色やその系統色、下落トレンド時は赤とその系統色で表します。シグナルが読み辛い指標のため、Choppiness Indexなど関連するインジケーターと組み合わせて利用することでエントリーポイントの見極めが可能になります。

[CHOP] Choppiness Index
チョピネスインデックスは相場の不安定さを視覚的に表示させるテクニカル分析の指標です。相場やトレンドの向きを表示するものではなく、トレンドがあるかレンジ(トレンドレス)相場であるかを見極める指標です。数値は0~100の間を推移し、値が50を超えるとトレンドレス、50を下回るとトレンドが発生していると判断できます。

[CCI] Commodity Channel Index
CCIは基本的に市場価格が上がれば上昇し、市場価格が下がれば下降するインジケーターとなっています。表示の±100を基準とするのが一般的で、-100を下回った所からの跳ね返りに買い(ロング)ポジション、100を上回った所からの跳ね返りに売り(ショート)のポジションを取ります。

[CRSI] Connors RSI
コナーズRSIは、表示しているチャート期間内の買われ過ぎ・売られ過ぎを判断できるインジケーターとなります。値は0〜100までの数値で表され、70を上回った段階を買われ過ぎ(下落の予兆)、30を下回った段階を売られ過ぎ(上昇の予兆)と判断します。

[CC] Coppock Curve
コポックカーブのインジケーターでは、市場における「買いのシグナル」を察知することができます。1ヶ月やそれ以上の長期尺度で市場の動きを分析します。通常の値は0以下を指し、これが+の値に転ずる事は潜在的な買いのシグナルとみなすことができます。

Correlation – Log
これは、相関係数を表すインジケーターで、他の銘柄との相関を数値化して知ることができます。-1~+1までの値を推移し、-1に近い値である程負の相関性が強くなっている状態を指し、+1に近い値である程正の相関性が強くなっている状態を示します。

[CC] Correlation Coefficient
2つの銘柄における市場価格の関係性を調べるためのインジケーターです。下の画像では、イーサリアム(ETH)との相関係数のインジケーターを表示しています。0を基準として、+の値が大きければ相関性が強い状態、-の値が大きければ負の相関性が強い状態となります。

[DPO] Detrended Price Oscillator
DPOは主に逆張りに利用されることが多いオシレーター系の指標となります。相場のサイクルにおいて天井(or底)から天井(or底)までのスパンを判断できます。0のラインを基準にして、下から上に抜けた場合を買いのポイント、上から下に抜けた場合を売りのポイントとしています。

[DMI] Directional Movement
DMIはトレンドの有無を判断する指標です。+DI(青)は上昇トレンドの可能性・-DI(橙)は下降トレンドの可能性・ADX(赤)はトレンドの強弱を示します。+DIが-DIを下から上に上抜いたら買い、+DIが-DIを上から下に下抜いたら売りシグナルとなり、ADXが上昇の場合は買い、下落の場合は売りの信頼度が高くなります。

[DC] Donchian Channels
ドンチャンチャネルは市場のボラティリティを測定することができるテクニカル分析の指標です。ボリンジャーバンドと類似しているインジケーターとなりますが、アッパーバンド(上の青線)とロワーバンド(下の青線)を超えると買われ過ぎ・売られ過ぎを示し、これをシグナルとしても活用することができます。

[DEMA] Double EMA
DEMAはローソク足背景の緑のラインです。EMA(指数平滑移動平均)を基準にしたインジケーターです。感度が高く、EMAと比較して精緻であるため、トレンド反転を素早く判断することができます。一般的には、DEMAと他のインジケーターを組み合わせて利用されることが多いです。

EMA Cross
EMA Crossは、EMA(指数平滑移動平均)を異なる期間で2本表示させ、買いと売りのシグナルを判断するインジケーターとなります。画像では、Short(橙)が短い期間(9日)、Long( 緑色)が長い期間(25日)を示し、ShortがLongを下から上に抜けた時が買いのシグナル、上から下に抜けた時を売りのシグナルとします。

Envelopes
エンベロープは、SMA(単純移動平均線)を上下に一定の間隔でずらし価格が移動平均線からどの程度乖離しているかを判断するインジケーターです。複数本表示させて利用するのが一般的です。ボリンジャーバンドでは、部分的に幅が広くなったり狭くなったりしますが、エンベロープにはそれがありません。

Fisher Transform
フィッシャートランスフォームはトレンドの転換点を判断するためのインジケーターとして利用されます。オシレーターは0のラインを基準として推移します。+の値は上昇トレンドを示し、-の値は下降トレンドを指しています。オシレーターが0ラインとクロスした段階で先のグラフとは異相のシグナルとなります。

[GMMA] Guppy Multiple Moving Average
指数平滑移動平均線(EMA)を12本同時にチャートに表示させたものをGMMAと呼びます。トレンドの有無やその方向、強弱などを視覚的に判断できるテクニカル分析のインジケーターです。短期と長期の6本ずつに区分けされ、一般的な日数としては、短期「3・5・8・10・12・15日」、長期「30・35・40・45・50・60日」となります。

[HV] Historical Volatility
ヒストリカルボラティリティでは、過去のデータに基づいて算出した変動率のインジケーターです。短期のトレードよりも中期のトレードにおいてポジションの参考に利用できます。数値が高ければ高いほど価格が安定して推移し、低ければ相場にエネルギーが溜まり、大きな変動の前兆として見ることができます。

[HMA] Hull Moving Average
HMA(ハル移動平均)は応答性が高く遅延が少ないため、トレンド変換などに敏感なインジケーターです。EMA(指数平滑移動平均線)やSMA(単純移動平均線)と比較してダマしを回避する事に優れています。傾きで相場の方向性が簡単に確認できるため、1本のみを利用しているトレーダーをいます。

[ICH] Ichimoku Cloud
ICH(一目均衡表)では、5本のチャートと雲の表示により複数のシグナルを発生させると同時にダマしを回避することができるインジケーターです。先行スパン1(黄色)と先行スパン2(橙)の2本の間の空間を雲といいサポート・レジスタンスラインとします。これを下から上に抜けると買い、上から下に抜けると売りのシグナルとしています。

[KC] Keltner Channels
ケルトナーチャネルはSMA(単純移動平均)とその上下に描写された2本のラインで構成されるインジケーターです。上部の線を上抜けた場合は上昇トレンドで、SMAがサポートラインとなります。下部の線を下抜けた場合は下降トレンドとなり、SMAがレジスタンスラインの役割を持ちます。

[KST] Know Sure Thing
ノウシェアシングは、相場の勢いを判断するテクニカル分析の指標です。ローソク足が高騰している(下がっている)のにKSTが下がっている(高騰している)状態のダイバージェンスを活用できます。0のラインを基準とし、+の値が大きいほど買われ過ぎとなり、-の値が大きいほど売られ過ぎと判断することができます。

[LSMA] Least Squares Moving Average
LSMA(最小二乗移動平均線)はダマし回避のためにゴールデンクロスやデッドクロスの表示を絞ったテクニカル分析のインジケーターとなります。画像の青いラインです。ローソク足とクロスしたポイントがシグナルとなり、ローソク足が下から上に抜けると買い、上から下に抜けると売りとなります。

[LRC] Linear Regression Curve
LRC(線形回帰)のインジケーターは他の指標とは異なり、高値や安値のポイントに左右されない部分にラインが轢かれているもので構成されます。トレンドが大まかにどちらの方向に向いているのかを把握する時や、サポートラインやレジスタンスラインを引く際にも活用されます。

[LRS] Linear Regression Slope
LRS(線形回帰スロープ)はトレンドがどちらの方向に向いているか判断することができるインジケーターです。0のラインを基準として推移し、正の値は上昇トレンド、負の値は下降トレンドとなります。トレンドが反転し、山なりの部分では売りのシグナル、谷の部分では買いのシグナルとされます。

MA Cross
MA(Moving Average/移動平均線)を異なる期間で2本表示させたテクニカル分析のインジケーターです。短期線(緑)のラインは9日、長期線(橙)のラインは26日程度に設定するのが一般的で、短期線が長期線を下から上に抜けたら「ゴールデンクロス」となり買い、上から下に抜けたら「デッドクロス」として売りのポイントとなります。

MA With EMA Cross
MA(Moving Average/移動平均線)とEMA(指数平滑移動平均線)を同一の日数で表示させるテクニカル分析のインジケーターです。MAが橙でEMAが緑の表示です。EMAがMAを下から上に抜けると買いのシグナルとなり、MAがEMAを上から下に抜けると売りのシグナルとなります。

MACD
マックディー(移動平均収束拡散)は、トレンド形成時に発するシグナルにおいて高い信頼性を発揮する指標です。初心者でも使いやすく、短期線(青)が長期線(橙)を上抜いた時が買いシグナル、逆に下に抜けた場合を売りのシグナルとします。レンジ(トレンドレス)相場の際は信頼性が低くなります。

[MJR] Majority Rule
MJR(マジョリティールール)はトレンドを強さを判断するテクニカル分析のインジケーターとなります。オシレーターの基準値は50とし、それよりも大きい値であれば上昇トレンドの傾向が強く、50よりも小さい値であれば下降トレンドの傾向が強いと判断することができます。

Mass Index
マスインデックスはトレンド転換を見極めるためのテクニカル分析のインジケーターです。期間毎の高値と安値の範囲を分析し、その収縮度合いからラインが形成されます。基準値を25をするのが一般的で、27を超えた後に26.5を割り込んだ段階が買い又は売りのシグナルです。今までのトレンドと反転することに留意しましょう。

McGinley Dynamic
マッギンリー・ダイナミックは、市場価格の追跡速度に重点を置いて編み出されたインジケーターです。画像の青いラインです。SMA(単純移動平均)やEMA(指数平滑移動平均線)と比較しても、価格の推移への追従が早くポイントが見極めやすいので、他のインジケーターと組み合わせて利用されることが多いです。

Median Price
Median Price(中央値価格)は市場価格の高値と安値の中央値を表示するインジケーターです。ローソク足チャートなどの始値・終値・高値・安値の情報を表示するチャートの場合、市場の中央値を判断するのに役立ちます。Lineチャートと同様の軌道を描くため、その他の表と組み合わせて利用するケースが多いです。

[Mom] Momentum
モメンタムは相場の勢いを判断することができるインジケーターです。一般的には10日・20日・25日の期間を設定して利用されることが多いです。0を基準として+の値が大きければ上昇トレンド、-の値が大きければ下降トレンドとなります。0ラインを上に抜けた時に買い、下に抜けた時が売りのシグナルとなっています。

[MFI] Money Flow Index
マネーフローインデックスは、トレンドの方向を判断することができる指標となっています。14日を基準とすることが一般的でRSIとは異なり、出来高を考慮したものです。MFIの値が20%以下もしくは20%のラインを上に抜けた時に買いとなり、値が80%以上もしくは80%を下に抜けた時が売りのシグナルとなります。

[MA] Moving Average
MA(移動平均線)はテクニカル分析の中で最も有名な指標の一つです。始値・終値・高値・安値などの基準を設定した期間の平均線で表しトレンド転換を判断することができます。多くのトレーダーが利用しており、初心者も扱いやすいものですが、1本で利用されることは少なく、別の指標と組み合わせて使われることが多いです。

Moving Average Adaptive
別名Adaptive Moving Average(AMA)と言われることもあります。AMAは適応型移動平均というインジケーターです。突発的に起こる大口の取引やダマしによる不正なトレンドシグナルを回避するために開発されました。トレンドに対してのラグを最小限に抑えることで安定した取引ができます。

[MAC] Moving Average Channel
MACは、取引のシグナルを判断するためのテクニカル分析のインジケーターです。2本のラインの一般的な日数の設定は20日で、ローソク足がそこから2本連続で下回った時に売りのシグナルとなります。ロングポジションを取る際には、中長期での分析方法であるためここでは利用しません。

Moving Average Double
MA(移動平均線)を異なる期間で2本同時に表示させるインジケーターです。1本は期間を7日に、2本目は期間を14日間にして利用される場合が多いです。短期に設定した線(橙)が長期に設定した線(青)を下から上に抜けた時が「ゴールデンクロス」と言い買いのシグナル。下に抜けた場合を「デッドクロス」と言い売りのシグナルとします。

[EMA]Moving Average Exponential
MA(移動平均線)は表示期間の全てのデータを均等に扱うのに対して、EMA(指数平滑移動平均線)では、表示期間中の過去のデータよりも現在に近い時点のデータに比重をかけた平均線とでありまたそのインジケーターです。この指標も多くの場合、単独での利用よりも他の指標と組み合わせて利用されることが多いです。

Moving Average Hamming
別名ハミングMAは、MA(移動平均線)と比較して堅牢な動きをするテクニカル分析のインジケーターです。ハミングMAでは、突発的かつ予測不可能な価格の影響を最大限削減する事によって、不正なシグナルを防止します。多くの場合は別のインジケーターと組み合わせて利用されます。

Moving Average Modified
MMAとも略されます。MMA(修正移動平均線)はトレンド分析を行うインジケーターです。MA(移動平均線)やEMA(指数平滑移動平均線)と異なるのは、全てのデータを蓄積し過去の比重を軽く、現在に近い価格を重視して算出する点です。反応はMAよりも遅くなりますが、ダマしなどに引っかかる可能性を抑えることができます。

Moving Average Multiple
MA(移動平均線)を短期・中期・長期で複数本同時に表示させるテクニカル分析のインジケーターです。基本的な利用方法としては、Moving Average Doubleの応用となり、短期線が中期・長期線を上に抜けた時に買いのシグナル、下に抜けた時に売りのシグナルとして判断することができます。

Moving Average Triple
MA(移動平均線)を複数の期間で3本同時に表示させるテクニカル分析のインジケーターです。一般的に最も短期なものを14日、中期のものを21日、最も長期のものを30日前後で表示させる場合が多いです。またMAを複数本利用時とシグナルは同様となります。

Moving Average Weighted
WMAとも呼ばれます。トレンドを判断するためのインジケーターです。WMA(加重移動平均線)はMA(移動平均線)と比較し、直近のデータにより注目して分析したものを表すラインです。基本的な利用方法や売買のシグナルはMAと同様ですが、反応速度が早いためダマしが発生してしまう点に注意する必要があります。

Parabolic SAR
パラボリックと呼ばれるトレンドの転換点を判断するこのに利用されるインジケーターです。放物線(SAR)がチャートの上下に描かれ、その延長戦がチャートと交差する時点で売買の注文を行います。チャートの下にあるSARが交差する点で買いとなり、チャートの上にあるSARが交差する点を売りの判断としています。

Pivot Points Standard
価格のレジスタンスライン、サポートラインを判断するために用いられるテクニカル分析のインジケーターです。Pのラインが基準線となり、買いの場合はR1がレジスタンス、S1がサポートとなり、売りの時は逆となります。よりバッファを持つ場合やロスカットラインの配置を行う場合はR2、S2やそれに類似する位置に設置します。

[PC] Price Channel
PCはトレンドの方向性と売買のタイミングを判断するのに利用されるインジケーターです。中央線・安値線・高値線の3本で構成され、中央線がトレンド変動時に推移します。中央線が高値線に接近している時点で買い、安値線に接近している時を売りの注文のシグナルとしています。

[PPO] Price Oscillator
プライスオシレーターは、EMA(指数平滑移動平均線)の期間の異なるものを2本用い、その差し引きを算出して引かれるインジケーターです。基準を0のラインとしてマイナスの値がプラスの値に転じれば買いのシグナルとし、プラスの値がマイナスに転じれば売りのシグナルとして判断します。

[ROC] Rate Of Change
ROCはトレンドがある相場なのか、レンジ(トレンドレス)相場なのかを判断することができます。0を基準として、ラインが下から上に抜けると買いとなり、上から下に抜けると売りのシグナルとなります。また、ROCの数値が100を超えたり近似の値を示している時はトレンドの転換や終了が考えられます。

Ratio
Ratio(レシオ)は始値・終値・高値・安値や出来高などをインジケーターとして表したものです。Ratioで最もメジャーなものは「Volume Ratio」と言われる出来高系の指標です。出来高が価格に先行することが多いことからこの指標の上昇は買い、指標の下落は売りのサインとみられています。

[RSI] Relative Strength Index
RSI(相対力指数)はトレンドの強弱を判断するために用いられる有名な指標の一つです。レンジ(トレンドレス)相場においての的中率は高く人気があります。反対に強い上昇または下降トレンドが発生しているときは、売買のシグナルが判別しにくく、ダマしを回避できない可能性があります。

[RVGI] Relative Vigor Index
RVGI(相対活力指数)とは、市場のトレンドの強さを表したインジケーターです。基準のラインを0の位置とし、プラスで推移している時は上昇トレンドが強いことを表しています。逆にマイナスで推移している時は下降トレンドが強いことを表しています。数値はその強さとなります。

[RVI] Relative Volatility Index
RVI(相対的変動率指数)は、市場のボラティリティ(価格変動率)の大きさを表したインジケーターです。50のラインを基準として売買のタイミングを判断します。50より上で推移している場合や50を上に抜けた場合は買いのシグナルとし、50より下で推移している場合や50を下に抜けた場合は売りのシグナルとします。

[SMIIO] SMI Ergodic Indicator/Oscillator
SMIエルゴディックインジケーターはラインとヒストグラムの2要素で構成されています。SMIは、異なる2つの期間の移動平均から以前の価格を差し引いたものを使用したラインです。ヒストグラムは相場の勢いを信号線から変化したものを表しています。

[SMMA] Smoothed Moving Average
SMMAは直訳で平滑移動平均と言います。トレンドやサポートライン、レジスタンスラインを判断することに用いられます。SMA(単純移動平均)と類似するインジケーターです。過去から現在までの長期の価格を分析する指標であり、ダマしが少なくなっています。

Spread
スプレッドでは、異なる銘柄との比較を行いその連動性や価格差などを測ることができるインジケーターです。始値・終値・高値・安値などの表示切り替えが可能となっています。同類に分類される銘柄における一定の価格差を超えた段階で買われ過ぎ・売られ過ぎの判断ができます。

[SD] Standard Deviation
SD(標準偏差)は多くのインジケーターに用いられている重要な指標です。±1σのSDで推移確率は68.27%、
±2σσのSDで推移確率は95.45%、±3σσのSDで推移確率は99.73%としています。基準線を0.5のラインとした場合、±1σは上下に約0.34の値であるため、0.16~0.84の間となります。

Standard Error
Standard Errorはトレンドからの逸脱レベルを測ることができるインジケーターです。買いや売りのシグナルを判断する線形回帰線で上昇トレンド・下降トレンドの判断をし、そこから逸脱した動きをStandard Errorで読み取ります。線形回帰線に近い動きをしている場合、SEの数値は0に近づきます。

Standard Error Bands
Standard Errorをチャートに重ね合わせて表示をし、ボリンジャーバンドと組み合わせています。Standard Errorと比較しても数値だけではなく視覚的に判断ができるので初心者でも使いやすいです。±1σのラインが上下に引かれており、そこで売買のシグナルを読み取ることができます。

[Stoch] Stochastic
ストキャスティクスは現在の相場の水準を基準として、設定した期間内の買われ過ぎ・売られ過ぎを判断するインジケーターです。%K(青)と%D(橙)の2本の線で表し、2本ともが20%以下の時に%Kが%Dを下から上に抜けた時に買い、2本が80%以上の時に%Kが%Dを上から下に抜けた時に売りのシグナルとします。

[Stoch] Stochastic RSI
ストキャスティクスとRSI(相対力指数)を合成したインジケーターです。RSIが期間中、相対的にどの程度の水準にあるかを判断できます。グラフは0から100までの間を推移し、RSIが最高値の場合はStochRSIの値が100となり、RSIが最低値の場合は、StochRSIの値は0となります。

SuperTrend
スーパートレンドはトレンドの方向性と売買のタイミングを判断できるテクニカル分析のインジケーターです。
ローソク足の上に表示されているライン(赤)は過去トレンドを示し、ローソク足と交わるポイントの付近で反転します。下の緑ラインは上昇トレンドを示し、ローソク足と交わる時点で下降トレンドに反転します。

[TSI] Trend Strength Index
TSIはトレンドの方向ではなく、強度を判断するために用いられるインジケーターです。トレンドの発生している時間軸を明確化しダマしを回避します。-1から+1までの間を推移し、1に近い数値であるほどトレンドが強く発生していることを指し、-1に近いほどレンジ(トレンドレス)相場にあることを示します。

[TEMA] Triple EMA
TEMA(三重指数移動平均)は、通常のEMA(指数移動平均)と比較して応答速度が速くなっているインジケーターです。直近の価格を重視しているインジケーターである為、値動きに対しての追従が素早い反面、ダマしを回避できないこともあります。

TRIX
トリックスは、MACDに類似したインジケーターで銘柄の騰落率を示しています。他のインジケーターでは、指定した一定期間のレンジに対して、現在の価格がどの程度であるかを示しますが、TRIXは前日の指数移動平均に対して現在の価格がどの位置にあるかを示します。

True Strength Indicator
True Strength Indicatorはトレンドの方向と買われ過ぎ・売られ過ぎを判断することができるインジケーターです。2本の異なる期間のラインを利用し、売買のタイミングを測ることもできます。短期線の青が長期線の赤を上に抜けた時が買いのシグナルとなり、青が赤を下に抜けた時が売りのシグナルとなります。

Typical Price
Typical Price(基準値)インジケーターは、始値・終値・高値・安値の平均値をとったラインです。ローソク足の背景にある橙色のものです。基本的にこの指標のみで売買のシグナルを判断することが困難となるため、他のインジケーターと組み合わせて利用されます。

Ultimate Oscillator
相場の強弱に対し、都度異なる期間で演算を行うことで信頼性を高めたオシレーターです。推奨期間は7、14、28日と言われています。UOは0~100までの間を推移し、70を超えている場合は、買われ過ぎと判断できるため売りのシグナル、30を下回っている場合は売られ過ぎと判断できるため買いのシグナルとなります。

Volatility Close-to-Close
クローズドボラティリティは一般的に認知されているメジャーなインジケーターです。多くの場合は10のラインを基準にしています。クローズドボラティリティの数値が上がるとボラティリティ(価格変動率)に大きな動きがあったことを示し、数値が下がるとボラティリティが小さくなっていることが判断できます。

[VIX] Volatility Index
VIXは和訳すると市場恐怖指数というインジケーターです。トレードにおいて非常に重要な投資家の心理状態を数値化したものとなっており、VIXの値が上昇すると銘柄の価格が暴落する可能性として判断できます。また、VIXの値が減少した際には、価格の安定化が予想できます。

Volatility O-H-L-C
Volatility O-H-L-Cとは、Open(始値)・High(高値)・Low(安値)・Close(終値)の頭文字をとったものです。取引において非常に重要視される4つの要素を含めてインジケーターを表示させることができます。ラインの判断方法としては、数値が上昇すれば価格の変動が大きく、数値が低ければ価格の変動は小さいといったものとなります。

Volatility Zero Trend Close-to-Close
Volatility Zero Trend Close-to-Closeは終値を参考にしたトレンドの取引指標となります。100を基準と線として考え、50に近いもしくは下回っている場合は価格が下落傾向にあります。150に近いもしくは上回っている場合は価格は上昇傾向にあります。値が100から離れているほど価格の変動が大きいことが判断できます。

[VI] Vortex Indicator
VI(ボルテックスインジケーター)はVI+(青)とVI-(赤)の2本の線を使うインジケーターです。トレンドの開始地点を判断するために用いられ、VI+ラインがVI-ラインを上に抜けた時が強気のシグナルとなり、VI-ラインがVI+ラインを下に抜けた時が弱気のシグナルとなります。

Williams %R
%Rはストキャスティクスの%Kに類似するオシレーター系のインジケーターとなります。一定期間の価格変動幅中の直前の終値がどの程度にあるか相対的に判断できます。数値は0~ -100%の間を推移し、%Rの数値が-20%以上が売りのシグナルとなり、-80%以下が買いのシグナルとなります。

Williams Alligator
アリゲーターインジケーターはチャート中のトレンドの有無を判断することができます。3本の線はアリゲーター(ワニ)の「顎(青)・歯(赤)・口(緑)」に喩えられます。この3要素のラインが近づいている時はレンジ(トレンドレス)相場となり、3本のラインが広がっている時はトレンドの勢いが強いことが判断できます。

Williams Fractal
フラクタルは価格の反転ポイントを示唆するインジケーターとなります。上下に矢印をつけシグナルを示しており、アリゲーターと併用されることが多くあります。フラクタルがアリゲーターの歯の上にくればロングのシグナルとして判断でき、下にくればショートのシグナルとして判断できます。

Zig Zag
ジグザグは銘柄の大まかな価格の流れを読むためのインジケーターです。一定の変化率を定め、それ以上反対に動いた場合にラインを引きます。大まかな流れを直感的に把握することができ、このジグザグラインの上部の点同士を結んだものをレジスタンスライン、下の点を結んだものをサポートラインとして考えることもできます。
