
2021年1月20日より1月22日までのレートにおいてビットコインが−100万円にも及ぶ大暴落を起こしました!
ビットコインは大幅な値動きを起こす事が多い仮想通貨として有名ですが、その値動きの要員は様々です
急激な下落時の近況情報を整理すると、以下のような事例がありました
- 大統領の交代によって(法規制が変わる可能性から)
- 量子コンピューターの開発状況の発表によって
- 仮想通貨取引所のハッキングによって
このように、ビットコイン(BTC)をはじめとする仮想通貨は世界的に先見のある投資家やそれに賛同する多くの企業により価値を保っています
しかし、誰かが価値を保証してくれるものではないため、大衆の心境や情勢によって価値が大きく変動します
では、今回発生したダブルスペンディングとは一体どのようなものなのでしょうか?
これはビットコイン(BTC)根幹の技術を揺るがしてしまう可能性のあるものでした
ダブルスペンディングとは?
ビットコイン(BTC)をはじめとする仮想通貨の多くはブロックチェーン技術によってその資産価値を保っています
ブロックチェーンの仕組みの一つしてPoWというものがあります
Proof of Work(PoW)とは、ネットワークのセキュリティ強度を高めるために演算作業の証明をすることを指し、この作業が行われることでブロックの生成が行われます
この演算作業は非常に高度な処理を必要とするためブロックの生成は容易ではありません

このブロックが一本に連なることで、ブロックチェーンはセキュアであり続けることができます
ブロックには取引の情報が詰まっています
このブロックに同一のトランザクション(取引情報)が二重に記録されてしまうトラブルが先日発生した「ダブルスペンディング(二重支払い」の疑惑です
なぜ疑惑が起こったのか?
この声明は「BitMEX Research 」によって発せられました
演算を行なっている「Slushpool」と「F2Pool」の2箇所がほぼ同時刻に666,833番目のブロックの生成を行いました

このプロックに同一のトランザクションが格納されていました
それにより一瞬、ビットコインの決済処理が二重になっているとコンピュータが認識し、世界中の様々な取引所などで警告のアラームが発生しました
アラームが発生したことにより立てられる憶測は2つあります
- 悪意のあるユーザーがビットコインを不正に増やそうとしている
- ビットコインの送金時にRBF(0承認)機能を利用した
結果として、判明したのは2番目の可能性でした
RBF(0承認)機能とは?
RBF(0承認)とは、どういったものなのでしょうか
通常ビットコイン(BTC)の送金にはブロックの生成速度が密接に関わってきます
ビットコインのブロックチェーンにおいて取引情報を記録したブロックが次のブロックに進むのに10分かかります
これは、送金時間が10分かかることを意味します
しかし、ビットコインを通常の通貨と同じように利用するためには、1決済で10分もの時間をかけていると実用とはかけ離れてしまいます
そのデメリットを埋めるために開発されたのがRBF機能です
RBFとは、ビットコインのブロックチェーン上で支払いのリクエストをネットワークに送信した段階で決済が完了したものとみなし支払いをシームレスにする方法です

BitpayやCoinbase、coincheckなどのビットコインを扱っている取引所(ビットコインペイメント)はRBF
を採用しています
結論
今回発生した、ビットコインがダブルスペンディング疑惑の結論です
ビットコインのブロックチェーンは安全でした
- 2つのブロックがほぼ同時に生成されたこと
- RBF(0承認)の送金があったこと
- マイニング手数料を上乗せして再送金したこと
が同時に重なってしまったことでこのような事態になりました
ここ数時間のレートは少し戻ってきています
大手証券や投資家などはビットコインに対して上がる予想を退けていないので購入を考えているユーザーは今が一つの買い時なのではないでしょうか?